History

昔むかしある所に、リーフマンスという名の醸造所があったとさ...
ベルギー最古の醸造所のひとつであるリーフマンス醸造所の、長く、熟成された物語をお聞かせしましょう。

リーフマンスの歴史は、1679年、ヤコブ・リーフマンス氏がアウデナールデに醸造所を創業したことで始まりました。現存するリーフマンス醸造所は、ベルギー最古の醸造所のひとつです。

リーフマンスがブラックチェリーを発酵タンクに詰め始めたのは、1900年頃のことでした。地元の農家が、余ったブラックチェリーをビールと交換しにやって来たのです。以来このチェリービールの色と味わいは、長い年月をかけ進化し続けています。

History Liefmans

リーフマンスの個性的な風味は、野生酵母による発酵と長い熟成期間、そして年代の異なるビールを絶妙なバランスでブレンドすることで引き出されます。
シャンパンと同様、リーフマンスにとってブレンディングは極めて重要。リーフマンスには、淡色モルト、褐色モルト、ローストモルトがブレンドされています。リーフマンスは冬期に醸造され、夏期まで保存できるようブレンドされます。1週間の発酵のあと、ビールタイプ別に貯蔵室で2ヶ月から1年間の熟成行程に入ります。熟成された強い味わいのビールは、若くて新鮮なビールと合わせられ、二次発酵を経てバランスよく仕上げられます。甘さの余韻が残る独特の苦みは、若いビールと熟成したビールの絶妙なブレンディング技術によるものです。

醸造マスターは、ビールが持つ独自の味わいを保つために、日々、目を光らせています。 製品の品質管理に努力と時間を惜しまず、僅かな味の変化にも妥協しない。それが職人としての技の見せ所であり、彼らが最もワクワクする瞬間なのです。
「どのビール樽にも個性があり、それをうまくブレンドして製品にするのが我々の仕事」。こう語るのは、醸造所の醸造マスター、マーク・コーセンス氏です。「優れた醸造マスターは経験豊かで、味のセンスが良く、製品を知り尽くしているものだ」。リーフマンスは、職人たちの知恵と技術の結晶なのです。

History Liefmans

オリジナリティー、エレガンス、品質の代名詞とも呼べる、リーフマンス。ベルギー初の女性醸造マスター、ローサ・メークス女史は40年以上も醸造の指揮を執り、 そのユニークな味わいを高めるために才能を発揮しています。 彼女の厳しく妥協を許さない姿勢は、従来のベルギービールから一線を画す新たなチェリー・ビールを生み出し、リーフマンスの歴史を大きく変えました。ペーパーラッピング包装を導入したのも、リーフマンスが初めてです。こうしたローサの功績を称え、すべてのリーフマンスのラベルには彼女のサインが記されています。ローサは今も醸造マスターとともに、リーフマンスの品質に目を光らせています。ちなみに彼女のお気に入りは、特にグーデンバンドが気になっている、とのこと。